かぼちゃの種の栄養が凄い!効果的な食べ方とは?
ミックスナッツなどに混ざっているかぼちゃの種。
ナッツにはさまざまな栄養効果があることはよく知られていますが、かぼちゃの種にも体にいい栄養効果がたっぷり含まれています。
そこで本記事では、かぼちゃの種の栄養効果と栄養を効果的に摂り入れる食べ方についてくわしくご紹介します。
かぼちゃの種(ロースト)とは?
私たちには、ミックスナッツの食材の1つとしてよく知られるかぼちゃの種ですが、欧米では栄養価の高い食材として広く利用されています。私たちが食べるかぼちゃの種は、軽くローストされたものが一般的で、独特な食感と香ばしい風味が特徴です。ローストされたかぼちゃの種は、サラダのトッピングやオートミール、朝食フレークに混ぜたりと活用しやすい食材の1つになります。
かぼちゃの種の栄養
かぼちゃの種には、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、食物繊維など体にいい成分がたっぷり含まれています。さらに、オメガ3脂肪酸やマンガン、リンなども豊富なため、血糖値を正常に保つ効果が期待できます。
かぼちゃの種には他にどんな栄養効果があるのか見ていきましょう。
アンチエイジング効果
かぼちゃの種に含まれるビタミンEとカロテノイドには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去する効果があります。
がんを予防する効果
かぼちゃの種には、乳がん、肺がん、前立腺がん、結腸がんなどのがん細胞の増殖を抑制する効果があると複数の研究機関で報告されています。かぼちゃの種を摂取することで、前立腺がんや閉経後の女性の乳がんのリスクが大幅に低下したということが示唆されていますが、かぼちゃの種の防御効果についてはまだ研究途中だといわれています。
心臓の健康効果
かぼちゃの種に含まれるオレイン酸とリノール酸には、血中のコレステロール値を正常に保つ効果が期待できます。同じく豊富に含まれるマグネシウムにも血圧を安定させる効果があることから、血管や心臓の健康に効果的です。
うつ病を防ぐ効果
かぼちゃの種には、グルタミン酸、トリプトファン、5-ヒドロキシトリプトファンが豊富に含まれています。これらは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの生成に欠かせない栄養素で、神経を安定させ、気分を高める効果があるといわれています。
血糖値を安定させる効果
かぼちゃの種は、低グリセミックインデックス(GI)食品の1つです。GI値が低い食品は血糖値の上昇を穏やかにします。かぼちゃの種に含まれるトリゴネリンとニコチン酸に血糖値を安定させる働きがあるといわれています。
免疫力アップ効果
かぼちゃの種には、マグネシウムや亜鉛などのミネラルも豊富です。ミネラルはバランスよく摂取することでエネルギーの代謝を促進させます。特にマグネシウムは、体の基礎となる筋肉や神経の維持に役立つといわれており、心臓や免疫の機能をサポートする働きがあります。
かぼちゃの種の栄養を効率よく摂る食べ方と注意点
ここまで、かぼちゃの種の栄養についてくわしくご紹介しましたが、栄養があるからといって食べ過ぎは注意しましょう。
かぼちゃの種は、100gあたり574kcalと高カロリーです。脂質が多い分食べ過ぎると肥満の原因となってしまいます。さらに、かぼちゃの種に含まれる食物繊維にも、おなかの調子を整える働きがある反面、摂り過ぎるとおなかの張りや腹痛を引き起こすリスクがあります。
かぼちゃの種の1日の目安摂取量は15粒程度といわれていますので、摂取量を守り、栄養を効果的に摂取しましょう。
また、体にいい脂質であるリノール酸は、熱に弱い性質があります。生のかぼちゃの種をローストする際は、軽めの加熱が食べやすくおすすめです。
私たちにあまり馴染みのないかぼちゃの種ですが、その栄養効果をぜひ実感してみてはいかがでしょうか。